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☆ぐんぐるぱーにゃ☆な暮らし

なんやかんやとたどり着いた、ぐんぐるぱーにゃ。当たり前のようで当たり前じゃない。そんな世界が、目の前に広がっている!ありがとう、そしてさようなら昔のわたし!これから始まる「わたしライフ」をこそこそと綴っていきます~

待ち合わせ

2週間前、ケンちゃんのママに毎週火曜日に開かれるマサイマーケットに連れて行ってもらった。

たくさんの品物が並ぶ中、最も目を引いたのは、サンダルを売っているラスタマン。

が、口にくわえている木の歯ブラシだった。

 

木の歯ブラシについて尋ねてみると、彼はいろいろ教えてくれた。

それがムキニーという種類の木の枝であること。

そしてカバンからニームという種類の木の歯ブラシも取り出し、これらの木には薬効があって、これを使い出してから歯のトラブルがなくなったこと。

これらの木は彼の地元のムランガという村から持ってきたものだということ。

そして話し続けていくうちに、彼はこのムランガという村でオーガニックファームを営んでいると知った。

 

私もオーガニック、興味あるの。ねぇ、パーマカルチャーって知ってる?

 

半信半疑で聞いてみると、彼の答えはYesだった。

 

パーマカルチャ知ってるよ。これからの時代に大事だね。

エコロジカルで持続可能な生き方。

来週は火曜日からンゴング通りのショーに行くけど、週明けには一度村へ帰るよ。

 

私がケニアに来てやりたかったことの一つがこのパーマカルチャーを探ることだったから、彼の言葉にすぐさま飛びついた。

 

私もムランガに行きたい。一緒に行ってもいい?

 

こうして私のムランガ行きが決まった。

一緒に行ったケンちゃんのママには、ラスタマンなんて信用しちゃだめと反対されて、もし行くならオティエノと一緒に行きなさいと言われたけれど、それじゃあ面白くない。

私の旅に保護者なんていらない。

 

私たちはお互いの連絡先を交換して、その場を後にした。

 

でも、いくら人がよさそうとはいえ、見知らぬラスタマンと遠出するなんて無謀だったかなぁと自信がなくなってきたもんだから、もう一度会ってムランガ行きの話を詰めることを提案した。

 

じゃあ明日ショーに来てくれるなら会えるよ。

入場料は300シリング。

朝の九時に会おう。

 

このメッセージを受け取って開催地を確認しようとした時点で、私の携帯クレジットがなくなってしまった。

もう夜も遅かったからクレジットも買いに行くこともできない。

 

まぁいいや、とりあえず朝早く家を出てクレジットを買って電話すれば場所も分かるだろう。

ラスタだからレゲエのショーかしら。

朝の九時ということは、自分の出番の前に話をするということかしら。

一人でレゲエショーとか、大丈夫かな。

そう思いながらマギーに一連の話をした。

 

明日の朝、早く家を出て農業をしてるラスタに会いに行ってくるね。

どこかのショーみたいだけど。

ンゴング通りとか言ってた気がするけど。

 

マギーは答えた。

おぉちあき、ちょうど今そのあたりで農業フェスティバルやってるけど、それをあなたが知ってるなんて知らなかったわ。

 

農業フェスティバル?なんかそれっぽいけど、でも彼はショーと言ってたし、それじゃないかも。

とにかく明日確認すれば済むことか。

そう思いながら、その日は何となく眠れない時間が続いた。

 

翌朝、できるだけ早くバスに乗った。

なんせ行先も分からないうえに待ち合わせ時間も早い。

もしンゴング通りならステイ先から距離もあるし、もしかして違う場所かもしれないし、とりあえずタウンに出ておけば間違いないはずだ。

そしてクレジットを購入してラスタにメッセージを送った。

 

今からバスでタウンに行きます。ショーの開催場所とバスの降り場を教えてください。

 

それから返事もないままバスはタウンに着いた。

朝の七時半。

まだ時間に余裕もありそうだから、近くのカフェに入って返事を待ったものの、八時になっても返事が来ない。

そろそろタウンを出ないと待ち合わせにも間に合わない。

そして彼に電話をかけた。

 

・・・つながらない。

これ電源がオフになっているやつだ。

 

さぁ困った。これじゃどうしようもない。

どこに行っていいのか分からない。

とりあえずンゴング通りの農業フェスティバルの可能性はあるけど、お店の場所も分からない。

もしかしてと思いながら携帯で調べると、一つヒットした。

 

農業フェスティバル。

場所:ンゴング通り、ジャムフ・リパーク

入場料:子供250シリング、大人300シリング。

朝九時開園

 

ビンゴ!

 

すぐさまカフェを出てバスを探した。

携帯を見せながら目的地を説明すると、こっちだ、ここだ、とみんなが教えてくれる。

到着したら教えてとお願いして、私はウキウキしながらバスに乗った。

待ち合わせ場所のない待ち合わせに私が時間通りに到着したら、ラスタはびっくりするだろうなぁなんて想像すると、ニヤニヤがとまらない。

 

九時ちょうどにジャムフリ・パーク着いたところで、見知らぬ番号から電話があった。

ラスタからだった。

 

ごめんね、携帯電話の充電が切れて。

今友達の携帯からかけているんだけど。

 

私は今彼がどこにいるのドキドキしながらか尋ねた。

 

ジャムフリ・パークだよ。

 

 

もしも彼がマサイマーケットでンゴング通りのショーの話をしていなかったら。

もしも私がマギーに相談していなかったら。

もしもマギーが農業フェスティバルのことを知らなかったら。

この待ち合わせには確実にたどり着けていなかった。

色んなものに後押しされて、さぁムランガへ行って来いと後押しされている。

そんな気がする。

 

ムランガへの出発は明日。

どんな旅が待っているだろう。