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☆ぐんぐるぱーにゃ☆な暮らし

なんやかんやとたどり着いた、ぐんぐるぱーにゃ。当たり前のようで当たり前じゃない。そんな世界が、目の前に広がっている!ありがとう、そしてさようなら昔のわたし!これから始まる「わたしライフ」をこそこそと綴っていきます~

マサイマーケット(裏側編)

毎週末の土日はナイロビ市内の広場でマサイマーケットが開催される。

ここは民芸品、装飾品、楽器、布やアクセサリーが豊富で、ケニア人をはじめ外国人観光客でにぎわっている。

マーケットに並ぶ品物はどれもカラフル。

手作りで突っ込みどころのある品物や、自然素材をフルに使用しているものもあって、植物がこんな作品になるのかと感動したり、シュールで味のある品物も多い。

 

お店を見て回るのは楽しいんだけど、ここでの買い物はなかなか曲者である。

まず客引きが話しかけてくる、そしていつまでもついてくるということ。

話しかけてくるので無視するのもなぁと思って答えると、いつまでも話をやめない。

絶対にいらないというようなものも、これはどうだ、あれはどうだとしつこく食い下がる。

そして、よさげなものを見つけたとしても、かなりの高額を吹っかけてくる。

相場を知らないと交渉も難しく、倍以上の値段で買わされることもある。

そんな訳で、マサイマーケットを出る頃にはどっと疲れてしまうので、私は好んでマーケットを訪れることはなかった。

さっとウィンドーショッピングをして、本当に欲しいもの以外は素通り、できるだけ早くマーケットを出るようにしていた。

 

でも、ここ最近は違う目的でマーケットを訪れている。

知り合ったラスタファリアンの友人が広場の一角でお店を出しているので、彼に会いに行く目的で、予定のない日は遊びに行くのが恒例となった。

お店に着くとそばのベンチに座って話をしたり、スワヒリ語の本で勉強したりと、何をするでもないけれどただのんびりと週末の時間を過ごす。

そこに彼の友人たちも集まってくるので、新たに知り合いができる。

とりわけラスタと知り合いになることが格段に増え、ラスタファリアンについて私もずいぶん詳しくなった。

 

さて、お昼時になると、マーケットに出店するお店の人たちは各々ランチを取り始める。

ランチを作るママたちのところに出店者たちがお皿を持って列を作り、好きなメニューを好きなだけ盛ってもらうのだ。

大体メニューは同じで、牛肉シチュー、料理用バナナ、緑の野菜、お米、チャパティの5種。

これを何種類頼んでも、どんだけ盛ってもらっても100KSH(約100円)。

商売繁盛とはいかない出店者たちも、この時間を楽しみにしているようだ。

 

土曜の昨日は私もここに一人で並んだ。

一斉に私に向けられた奇異のまなざしはすぐに笑顔に変わり、お前もここで食うのか!と言わんばかりに列の真ん中に誘導された。

そして隣の男性が話しかけてきた。

「さぁこっちにおいで。何を食べるの?バナナと野菜?お肉は?チャパティもか。ママ、チャパティもあげて。ピリピリ(チリ)もいるのか、ケニア通だな、あはは」

珍しい日本人客に喜んでくれたみたいで、みんなが笑顔でこっちを見ている。

同じ釜の飯を食うってこういうことだなぁなんて、なんだかこっちもほっこりした気持ちになった。

こうしてお店を出す側の人とコミュニケーションをとってみると、買い物中に感じる外国人への壁みたいなのがどんどん剝がれていく。

 

ランチを食べて、友人のお店に戻った。

ラスタの中にはジャンべ(アフリカ太鼓)の演奏者もいて、私もやってみろと一緒に練習させられたりする。

でも、これが意外とおもしろい。

リズム感ないよ~なんて叩いてみると頭が空っぽになって、体でリズムを刻むのが異様に心地よいのだ。

ちょっとハマってしまった私に、

「お前もジャンべをやるべきだよ。日本に帰って演奏したらいいじゃないか」

こんなこと言うもんだから、うーんそれもありだなぁという気もしてくる。

帰る頃にはすっかりその気になっちゃって、月曜にラスタの工房に遊びに行くことになった。

私のスモールジャンべ、作っちゃおう。