☆ぐんぐるぱーにゃ☆な暮らし

なんやかんやとたどり着いた、ぐんぐるぱーにゃ。当たり前のようで当たり前じゃない。そんな世界が、目の前に広がっている!ありがとう、そしてさようなら昔のわたし!これから始まる「わたしライフ」をこそこそと綴っていきます~

ケニア車事情

ナイロビにいて嫌なものの一つが渋滞である。

バスやマタトゥでどこかに出かけようとすると大体一度はタウンを経由するので、いつもタウンの周辺では車がスローになるか、動かない。

朝と夕方のラッシュ時は特にひどい。

日本の満員電車は動くのでまだいいが、車の場合はぴったりと止まってしまう。

サクサク進めば30分の道のりも、ひどい時には2時間。

これが通勤の往復となると1日のうち4時間を車内で過ごしていることになる。

2008年にはそれほどでもなかった渋滞が、2016年現在ではずいぶん悪化している。

それほど車の保有者が増えているということで、ケニア家庭の経済事情もずいぶん変化しているようだ。

ちなみに車種もずいぶん新しいものに変わった。

車に関して全く無知な私でも、2008年にはずいぶん「クラシック」な車だなぁと思ったほどだ。

聞いた話によると、7年以上古い車種には税金がさらにかかるようで、オンボロ車を安価に輸入するということが事実上規制されている。

そしてこっちの運転は、荒い。

車と車のの間をバイクが、トゥクトゥクが、時に別の車が縫うように走る。

ぶつかるじゃないかというほんのわずかの隙間をすれすれで通り抜け、いやいや無理だろうという車間に割り込みいつの間にか車体をねじ込んでいく。

いやいやあっぱれ、日本でペーパードライバーの私にはできない。

 

一週間前、ナイロビから少し離れた町ナイバシャへの道路で大きな爆発事故があった。

ローリー車の事故に巻き添えをくらった車が次々と炎上し、39人が亡くなった。

道路にスビード防止のバンプが設計されているいるケニアの道路はデコボコで、気づかずに突っ込むと思わぬ衝撃をくらう。

時に体が浮いて、天井に頭をぶつけて痛い思いをする。

ドライバーもハンドルを取られることもあるだろう。

車のボディも衝撃を受け続けているわけだから、いくらかは弱っているに違いない。

ドライバーの運転技術もそうだが、道路事情を含め数々の要素の結果、この国では車の事故(交通事故含め)が多いのだ。

 

そんな中、数日前タウン行きのバスに乗った。

いつもの大手のバス会社がなかなか来ないので、ちょっとしょぼめの小さなバス。

いつもの道路を走っていると、突如バスが横道にそれた。

ガソリンでも入れるのかと思いそのまま席に座っていると、隣の女性がいきなり席を立ちバスの外に出て行った。

なかなか再出発しないバスを待ちきれないのだろうと思い女性を目で追うと、運転席から煙が出ているのが見えた。

まずい。

数日前の爆発事故を思い出し、とっさに身の危険を感じたので慌てて席を立つと、同様にみんなが席を立ち始める。

こんな時に、横幅のある脚の弱いおばあさんがえっちらおっちらみんなの前を歩き、バスから逃げ出したい乗客の道をふさぐ。

早く早く、と思いながらなんとかバスを出ると、しばらくして煙はおさまった。

バスの外からよく見ると、運転席の下から明らかに燃料がだらだらと漏れ出している。

その周りに乗客たちが集まってその様子を見守っている。

私は引火する可能性も考慮して、できるだけその場から早く離れたかった。

近くでトゥクトゥクが「タウンタウン」と客を呼び込んでいたので、後ろに乗り込んだ。

トゥクトゥは通常で前に2人、後ろに4人が乗ってぎゅうぎゅうという感じだ。

私が乗り込んだトゥクトゥクにはすでにビッグママ2人が乗っていたので、私が乗った時点で後部座席は満員となった。

それなのに。

ドライバーはさらに1人のビッグママを後ろに押し込んだ。

私のスペースは0.5人分。体の4分の1分ずつに両隣のビッグママがかぶさるという形でトゥクトゥクは出発した。

タウンまではおそらく10分のはずだが、渋滞により1時間はその姿勢を余儀なくされた。

ほんとにもう、ナイロビは。

 

こんなわけで、最近は用事がない限りタウンには出ずブルブルの中で過ごすようにしている。

そろそろ田舎が恋しくなってきた。